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看護師がすぐ辞める医院の共通点と、定着率を上げる3つの対策

更新日:4 日前


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「せっかく苦労して採用した看護師が、数ヶ月で退職してしまう…」

このようなお悩みを抱える医療機関は少なくありません。


医療業界では人手不足が慢性化しており、特に看護師や歯科衛生士、医療事務などのスタッフ確保は、医院の運営に直結する重要課題です。


この記事では、医療機関に精通している社会保険労務士として現場を見てきた立場から、

「なぜ看護師が辞めるのか?」その理由と、「定着率を高める具体策」について解説いたします。



看護師がすぐ辞める医院に共通する3つの特徴


1. 院内ルールが曖昧になっている


「なんとなくの慣習」で勤怠管理や休憩が運用されていると、不公平感や不満が溜まりやすくなります。

「誰かは遅れてもOK」「あの人だけ早上がりできる」といった曖昧さは、離職の火種になりかねません。


ルールは、明文化し、全スタッフに周知することが第一歩です。



2. 院長や事務長とスタッフ間に“温度差”がある


経営側は「雇ってあげている」、スタッフは「働いてあげている」というような、

価値観のずれがあると、日常の些細なコミュニケーションがギクシャクしてしまいます。


特に小規模な医院では、“人間関係の微妙な空気”が職場環境に直結します。



3. キャリア支援や将来像の提示がない


意欲的な看護師ほど、「この医院に長くいて、自分は成長できるのか?」を考えています。


研修や役割のステップアップがなかったり、目標が見えない職場では、

「ここにいても意味がない」と感じてしまい、退職に至ることもあります。


4. 院長が独裁的になってしまう


院長は、経営・医療判断・トラブル対応など、すべての最終決定を担っています。

「誰も代わってくれない」「誰にも相談できない」中で日々判断しているため、

精神的な余裕が削られていくことがあります。また、それを支えてくれるスタッフや指摘してくれるスタッフはほとんどいないため、「自分のやり方が正しい」と強く思い込み、独裁的な態度を取ることがあります。


離職率を下げる!看護師が辞めない職場のつくり方


1. 入職前後のギャップをなくす


面接では「忙しい日は週1回はあります」「人間関係は穏やかですが、ハッキリものを言う方もいます」など、

現実を隠さず伝えることが、ミスマッチ防止に繋がります。


“採用したい”気持ちが強くなると、つい良い部分だけを見せたくなりますが、

実態を共有することが、結果的に定着率アップに繋がります。



2. 家庭との両立に配慮した勤務体制づくり


特にパート職員は、子育てや介護と両立しているケースが多くあります。

「午前だけ」「子どもの急病でお休みしやすい」「扶養内勤務希望」など、

個別事情を考慮した柔軟な勤務体制があると、安心して長く働ける職場になります。



3. “話せる場”の設置


院長や事務長とスタッフが定期的に対話できる時間(1on1や面談)を設けることで、

早期に不安や不満を拾うことができます。


また、匿名アンケートの導入もおすすめです。

「直接は言いづらい」声を拾い、改善に活かすことで、信頼関係の構築にもつながります。



定着率を高めた医院の実例


実際に、神奈川県内のある内科クリニック(常勤スタッフ5名)では、

週に1度のミーティング、メンター制度導入、副業を認める、担当業務の明確化に取り組んだ結果、

1年以内の離職率が50%→5%以下にまで改善しました。


スタッフが「自分の役割」と「感謝される実感」を持てるようになったことが、長期勤務に繋がった大きな要因です。



まとめ

• 看護師がすぐ辞めてしまう医院には、共通する“環境”があります

• 対策のポイントは「ルールの明確化」「個別配慮」「対話の場づくり」

• すぐに制度を整えるのが難しくても、小さな改善から始めることが大切です



医療機関の人材定着は、社労士のサポートで改善できます


「うちの職場にも当てはまるかも…」と感じたら、まずはお気軽にご相談ください。

当事務所では、就業規則の整備や院内ルールの見直し、面談の導入支援など、

人材の採用・定着をサポートする仕組みづくりをご支援しています。

 
 

MSL社会保険労務士事務所

〒243-0201 神奈川県厚木市上荻野2274-3

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