採用に強い就業規則とは?医療機関のためのトラブル防止術【2025年版】
- MSL社会保険労務士事務所 代表 綱島 渉
- 3 日前
- 読了時間: 3分

医療機関では、慢性的な人手不足が続いています。
そんな中、**「採用に強い就業規則」**を整備しているかどうかで、人材確保や定着率に大きな差が出ることをご存じでしょうか?
この記事では、クリニック・歯科医院など医療業界特有の課題に対応した就業規則のポイントと、労務トラブルを防ぐための工夫を解説します。
なぜ就業規則が「採用力」に関わるのか?
就業規則は「社内のルールブック」というだけでなく、応募者に対する安心感や信頼感を与える武器でもあります。
特に医療業界では、
• シフトの柔軟性
• 育児との両立支援
• ハラスメント防止
などが重視される傾向が強く、制度設計=職場の魅力づくりにつながります。
医療業界ならではの就業規則の落とし穴
❌「昔から使っている就業規則」をそのまま放置している
→ 最新の法改正に対応していない可能性大。特に2023年〜2025年にかけて育児介護・働き方改革関連法が大きく変わっています。
❌曖昧な勤務時間・休憩・残業のルール
→ 看護師・医療事務・受付など、職種ごとの働き方に合わせた具体的な規定が必要です。
❌トラブル時の対応が書かれていない
→ パワハラ・無断欠勤・SNS投稿など、近年増加するトラブルに備えたルール整備が求められます。
採用と定着に強い就業規則づくりのポイント
✅ 1. 柔軟な働き方を明文化
「短時間勤務制度」「シフト希望の提出期限」「在宅対応の有無」などを明文化。
→ 特に女性スタッフが多い医療機関では、柔軟性が魅力になります。
✅ 2. ハラスメント対策規定を明確に
→ 「どこからがNGか」「相談窓口は誰か」を明示することで、安心して働ける環境を示せます。社労士を外部のハラスメント相談窓口にしていることも多いです。
✅ 3. スタッフのキャリア支援をルール化
→ 資格取得支援制度や評価基準の明示は、意欲ある人材の採用・定着にプラスです。
✅ 4. SNS・情報漏洩対策も明文化
→ 患者情報・内部情報の流出を防ぐために、私的SNS利用のルール整備は必須です。
就業規則は「採用ツール」にもなる!
求人ページや面接時に「当院の働きやすさの工夫」として就業規則の一部を紹介することで、
• 求職者の不安を軽減
• 他院との差別化
• 入社後のミスマッチ防止
など、採用成功率の向上に直結します。
まとめ|“魅せる”就業規則で人材確保と職場改善を
就業規則は「守らせるための規則」ではなく、
「守られ、安心して働ける職場づくり」の土台です。
✅ 社労士からのひとこと
MSL社会保険労務士事務所では、医療業界に特化した就業規則の見直し・新規作成をサポートしています。
採用に強いルール設計から、最新法改正への対応まで、貴院のニーズに合わせてご提案いたします。