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採用よりも定着が重要な理由とは?




はじめに


人材不足が叫ばれる中、多くの企業や医療機関では「採用」に力を入れがちです。しかし、いくら採用に成功しても、すぐに辞めてしまっては意味がありません。本当に必要なのは「採用」ではなく「定着」です。本記事では、なぜ定着が採用以上に重要なのか、その理由と背景、対策を解説します。


採用だけでは解決しない根本課題


離職率が高ければ、常に人手不足が続く


どれだけ人を採用しても、職場環境に問題があればすぐに離職してしまいます。採用活動を繰り返すだけでは、慢性的な人手不足から抜け出せません。


教育コストが無駄になる


新人を採用するたびに研修やOJTが必要ですが、短期間で辞めてしまえば、その教育コストや時間が無駄になります。定着率が高ければ、こうした負担を軽減できます。よって多少給与を高額にしても採用、離職を繰り返すよりコストはかからないことが多いです。


職場の士気が下がる


新人がすぐ辞める職場では、残されたスタッフに過度な負担がかかります。これがまた離職を招き、悪循環に陥ることも少なくありません。




 

定着がもたらす組織への好影響


組織力の向上


経験やノウハウを積んだスタッフが長く働くことで、チームとしての結束力や対応力が強化されます。安定した組織は信頼性も高く、外部からの評価にもつながります。


採用コストの削減


採用活動には求人広告、人材紹介、面接対応など多くのコストがかかります。定着率が上がれば、頻繁に採用活動を行う必要がなくなり、コスト削減につながります。


職場文化の育成


定着した人材が職場の価値観や文化を継承・発展させることで、良好な職場風土が醸成されます。これは新人の早期離職防止にもつながります。




 

定着を重視した職場づくりのポイント


・働きやすい労働環境(休暇制度、残業管理、柔軟な勤務体系)

時間単位での年休取得、子の看護等休暇、介護休暇を無給ではなく有給へするなどオスス

メです。


・公平で納得感のある評価制度


・スキルアップ・キャリア形成を支援する研修体制


・メンタルヘルスやハラスメント対策の整備(社労士などの外部相談窓口設置等)


・管理職のマネジメント力向上と対話の強化




 

まとめ


「採用」は入口にすぎず、組織にとって真に重要なのは「定着」です。長く安心して働ける環境づくりに取り組むことが、結果として採用にも良い影響を与え、持続可能な人材確保へとつながります。これからの人材戦略では、会社、医療機関問わず「辞めない職場づくり」を第一に考える視点が欠かせません。

 
 

MSL社会保険労務士事務所

〒243-0201 神奈川県厚木市上荻野2274-3

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